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2011年06月01日

5月31日、松戸市による放射線量測定、及び近隣市町村の対応など話題四つ

【話題1】
5月31日に松戸市が測定した放射線の値が公表されている。

matsudochity20110531.gif
http://bit.ly/j3CXlL

5月31日に撮影した柏の葉エリアの動画でも書いたように、この雨上がりの風の強い日は測定値が高かった。松戸市の数字も同じ傾向を見せている。

KEKの調査によると、「2011 年 4 月 8 日に再度分布測定を行い,2011 年 3 月 15 日に観測された放射性物質の汚染がそのまま現在の放射線線量率の主要因であることを確認した」とある。

これについてはKEKの報告を知った直後にtwitterに書いてあった。

twitaboutKEK.gif

このレポートからも、今この界隈で観測されてる放射線物質は、3月15日以降の長くない時期に降り注いだのだろうと思う。 それが雨で流されたり風で飛んだりしてるんだろうな、というのが現時点での考えだ。

柏・松戸エリアには21日の雨で放射性物質が降り注いだというこんな話もある。真偽は検証できないが、私はある程度の説得力を感じる。



【話題2】

おもしろがって自分のtwitterの履歴を見たら、3月12日から福島第1原発の動向を気にしていたようだ。同じ日に首相官邸のPDFを見て、「この国は避難場所を確保してからでないと被災者を助けないのだな」という趣旨のtwitをしていた。震災の翌日だ。

kanteiPDF20110312.gif


知人から「早耳ですね」と言われることが多かったが、正直こんな情報はネットをちょっと検索すればごろごろ転がっている。デジタル・ディバイド(Digital Divide)という言葉を聞くようになって久しいが、原発事故までは、まさか命に関わる事態になるとは想像もしていなかった。

避難エリアではないという理由で、非常識な放射線の中で生活したり働かされたりしている人は、少なくない。そしてその多くは、私のような性格の悪い情報ヲタではなく、善良な人たちなのだろう。酷い話だ。


mytwit.gif
http://twitter.com/yasutabi55



【話題3】

ちなみに我が家の子どもたちは、3月12日から学校を休ませ、10日以上事実上家に閉じ込めた。春休みも基本的に外出させていない。


今までの経緯を見ているとよく分かるが、国も文科省も、地方公共団体も学校も、子どもたちを被曝から守る能力を持っていない。今となっては降り積もった放射性物質を魔法のように消す方法もそうないわけで、どんなに立派な市長さんだって校長先生だって何もできやしない。
(*6/2訂正 表土の処理や除染はできる。「何もできやしない」は誤りです。)


ここで市長さんや校長先生を「どうして学校を閉鎖しなかったのか」と責めるのは無意味だ。 3月12日の時点で千葉の子どもの被曝の可能性を知っていた人はそう多くなかったはずだし、実情が分かりかけても、文科省が「年間20mSvまでは許容範囲」と言ってしまえば、末端の人間はそれに従うしかない。組織とはそういうものだ。

ついでに突然出てきた「年間1mSv」は既に実現不可能な地域も多い。「目指す」だから良いって言うんだろうね、はいはい。

monka.gif


文科省が「年間20mSvまでは許容範囲と言ったから」と子どもを放射線に晒し、甲状腺癌になった後で文科省や市町村を訴えて勝っても、手に入るのは謝罪とお金だけだ。今までの公害訴訟などを見ればよく分かる。原告が勝訴したところで失われた健康や命は帰ってこない。 

もちろん放射性物質に触れた全ての子どもが健康被害を受ける訳ではないし、100%安全な社会なんかない。リスクをどう受け止めどう対応するかは各人の責任であり、子どもについては保護者の責任だ。私は3月中旬から4月上旬まで保護者の責任として子どもを家に閉じ込めた。


そして今は自分で地元の放射線値を測定したりネットで情報を集めたりしながら、必要に応じて子どもたちの活動を制限している。今の時点では不用意な被曝をしないよう、放射線値が高そうな雨どいに近づかないなどの知恵を与え、手洗いやうがい、着替えをきちんと行わせる程度だが。

これは「我が家の学区の場合この程度でリスクと生活のバランスが取れる」と判断した結果であって、今後何かあったら避難をする用意もある。何かとは再臨界やドライベントなどだ。その判断には、公式発表より個人測定のデータを頼りにさせてもらうつもりだ。東電や政府は「どうせ次回も事後報告だろう」と思われても仕方ないことをし続けてきたからね。



安定化ヨウ素剤も当然確保した。事実上ヨウ素剤ではあり得ないとされているアナフィラキシーショックでも起こさない限り、アレルギーなどの副作用より甲状腺癌のリスクの方が怖い。lodide.gif




未だにネットなどでは「〜はけしからん、プンプン」だの「〜は何をしているプンプン」だの言っている人たちがいるが、この種の床屋政談はただの愚痴であって全く意味を持たない。

ついでに国や役所に「放射線を消して下さい」とヒステリックに叫んでも、それはただのストレス解消だ。できないんだもん。個人のレベルでは今は、バイアスのない情報を得ること、実現可能な方法で放射線を避けることだけが意味を持つ。

(*6/2加筆訂正 除染等の対策は有効です。この文章勢いで書いてた部分多いなぁ…(´・ω・`))


【話題4】


行政はパニックを嫌う。

だからマスメディアもつい最近まで「メルトダウン」という言葉を使わなかった。我孫子市などは、市内の学校の放射線値を公表しながら、同じページにこんなことを書いている。

abikocity_merge.gif
http://bit.ly/ijax5N

「大地からのガンマ線が高いところとして、インドのケララ地方では年間数十ミリシーベルト程度と日本の数十倍もの値が報告されており、中国の陽江地方では日本の7倍弱の値が報告されています( 「暮らしの中の放射線」P43参照 )。」
http://bit.ly/ijax5N

「我孫子市内の小学校には0.5μSv/h近くの放射線が観測されたけれど、インドのケララ州では年間数十ミリシーベルトだったり、中国の陽江地方では日本の7倍(いつの日本だ??)の放射線を観測してるから、あんまり騒がないでね」って言いたいわけだな。

間違っても「私の単位換算に間違いがなければ、0.5マイクロシーベルト毎時は、チェルノブイリで【断続的制限地域】 に指定された1.11と0.38の間に入ります。その上、3.08までが【永久的制限地域】、それ以上が【没収 / 閉鎖地域】です。」(群馬大学・早川由起夫 http://ow.ly/4EWPP )とは書かないのはどうしてだろうとも思うけれど。





何かと悪評の高い2ちゃんねるに、こんなレスがあった。市による独自の観測と公表データの量だ

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     観測地方公共団体   観測地点数     観測高度
千葉県  千葉県        3(東葛各6市)   100/50
       我孫子市       6           100/50/5
       松戸市       15           100/50/5
       船橋市       11           100/50/5
---------------------------------------------------



なんだかんだで松戸市は一歩先を行っている。市民としてはうれしい。バイクの税金1600円を振り込んだから、有意義に使っていただきたい。


まぁ他の市町村の人もそんなに心配することはない。役所は異常に横並び意識が高いので、市民がどれだけ望んでも観測をするとは限らないが、近隣の市町村が観測したとなると、あわててマネをし始めるものだ。

それが有能な市長や市町村幹部というもの、らしい。情けなくて少し鬱だ。ああ、松本市に住みたいなぁ…。


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posted by geiger at 23:26 | 報道引用